ABOUT WORLD

南の国に、大きな森がある。
色付くことのない照葉樹林が空を覆い、青々しい苔は空気を浄化する。
水を豊富に含んだ葉や枝からは、水滴となって雨のように降り続け、そこから新しい芽が生まれる。
ここは、木々と水の織りなす静謐な世界。手つかずの雄大な自然が広がる森。
森の中心には、樹齢千年はあろう巨大なガジュマルの木がひっそりと息をしていた。
いくつにも多数分岐した幹や根は、まるで命を共有しているかのように複雑に絡み合っている。

森の中で迷ってしまったアビーは、小さな小さな少年に出会う。
彼はこの森の住人、神木であるガジュマルの精霊だった。
彼は、1人の人間の少女に恋をしていた。

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5月3日 ページ開通

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